さびしさと
仕事の中でお客様や取引先の方々とのやり取りは沢山ありますが、私自身はご本人とはお会いしたことがない方ばかりだったりします。ですが、普段から郵便を送ったり、電話をいただいたり、また現場から戻った社員から、「先週会った時に○○さんに美味しいラーメン屋さんを教えてもらった。」「新商品を教えてもらった。」など他愛のない、でも楽しそうなやりとりの様子を聞かせてもらったりしていると、自分自身は会ったことがなくても、どんな雰囲気の方なのか人物像を描いてみたりして、もし、実際に対面する機会があったとしたら、きっと、やっと会うことができたアイドルを前にしたような心持ちになってしまうかもしれないな、と想像したりします。
時代の流れもあり、年賀状での挨拶を廃止するという知らせが届くようになりました。環境負荷低減という考えはもちろんだと納得する一方で、寂しくなってしまっている自分もいます。年賀状で毎年１回挨拶を交わす方とは、もし年賀状がなくなったら、近況を聞く機会も、特徴のある字を見て「お元気なんだな」と嬉しくなることもなくなってしまうのか、と思うからです。直接会いに行くことがなかなかできない私にとっては、当社を支えてくれている方たちの様子をうかがい知ることのできる、貴重な機会なのです。かくなる上は、実際に挨拶に伺おうか・・・。今年も残り少なくなり、寂しさを感じながらもそんな夢を描いてみたりしています。
