カウントアップ
カレンダーの11月をめくり、今年最後の1枚になったのを知ると、あぁ、もう12月が来てしまった、そんなため息に近いようなそんな気分になります。新年の目標を立てたのがつい先月のことように思え、まだ達成できていないあれやこれやが頭に浮かんできては、1年とは何と短いのだと、これもまた恒例行事の一つかのように思うのです。
新しい経験が減ると時間の流れが早く感じられると聞いたことがありますが、今年は今年で、これまで経験のなかったことも存分に盛り込まれていたのではないかなと自分では感じていました。でも、もしかしたら脳は、そうとらえていないのでしょうか?
そもそもどこからが新しい経験なのか?なんてことを突き詰め始めると、あっという間に巳年がやってきてしまいそうですが、過去の時間を変えることはできなくても、これからやってくる時間をどうするかは、まだどうとでもすることができます。1ヶ月という時間を短いととらえるか、長いととらえるかによっても、この後の行動は変わってくるかもしれません。
この“今年も残り1ヶ月”という場所に立たされた途端、1年の長さを複雑な気持ちでとらえてしまうことになるのですが、同じ気持ちで12回やってくる新しい月を過ごせたら、もっと言えば、365回やってくる新しい日を同じような気持ちで過ごしたら、1年はもっともっと長く感じるのかもしれません。そのことに気づくのは、びっくりするような速さで1年が過ぎてしまうようになった後だというところに、人生の皮肉を感じます。でも、そもそもカウントダウンしていくからこうした気持ちになるのであって、カウントアップしていったらまた心持ちも変わるのかもしれません。今年はもう336日間、毎日を無事に乗り切ってきました。この調子で、この後も良い1日を積み上げていけば、新しい年の弾みになるはず!
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