北大とヒューエンスの共同研究型インターンシップ<上>研究の実際
共同研究に参加してくれた小原さん、辰巳さん、荻野さん、梅村さん(左から)
今回ヒューエンスの課題解決に取り組んでくれた学生は、荻野亮介さん、梅村渉さん、小原俊哉さん、辰巳晶信さんの4人。札幌のIT企業であるSCSK北海道の吉田学さんがアドバイザーを務めてくださいました。インタビューには、体調不良で来られなかった荻野さんを除く3人と吉田さんが集まってくれました。
同インターンシップに参加した理由について、梅村さんは「DXは社会の大きなテーマの一つで、社会との接点を意識したいと思った」と言います。学生は企業のリストから第3希望までを選ぶことができましたが、4人ともヒューエンスを第1希望だったということです。それぞれ「汚泥の減容はCO2削減につながっている」(小原さん)「汚染物質の浄化をどうやっているのか」(辰巳さん)といった関心からヒューエンスを選んだそうです。
ただ実際に排水流量データを分析して、小村さんは「どう使えばいいのか、見当がつかなかった」、辰巳さんも「自分の研究ではきれいなデータを扱いますが、流量のデータは質が違いました」と振り返りました。
データ解析にはプログラミングが不可欠。3人は日常的に研究ではほとんど使っていませんでしたが、梅村さんは「苦労もあったが、生成AIがコード(プログラム)を教えてくれるなど便利なツールがあった」と話します。
北大工学部(札幌)で開かれたインターンシップの発表会=2024年11月
発表会では、9カ月分のデータ解析から、一日の時間帯による水量の変化から、その後の水量を予測するいくつかのモデルを組み立てましたが、精度は上がりませんでした。4人はヒューエンスが手掛けている排水処理の現場を見学する予定でしたが、結局できずに終わり、「実際の排水処理の現場を見て、機械の動きなどを知ることができたり、普段から監視している人たちからもう少し話を聞ければ、精度を高められたかもしれない」と口をそろえました。
<中>総括と印象
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