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向き合ってみる

 週末、考えていた予定が直前でなくなってしまい、空いてしまった時間に市の美術館へ行ってみました。年末年始の休みの間、アートの見方を指南する本を何冊か読んだこともあり、早速それを試してみたい気持ちもあり、何の下調べもないままの訪問でした。
 前述の方法の一つは、作者や説明を読まずに作品を眺め、描かれているものが何を表しているのかを想像し、自分なりの答えを出してから、説明を読み、答え合わせするというものでした。今の時期、帯広美術館では特別展はなく、所蔵作品がテーマに沿って選ばれ展示されていましたが、試した結果は、とても楽しいものでした。
 この方法は予備知識がない作品に対してできるという点で、作品と向き合うことへの心理的なハードルが大きく下がったと言えます。知識がないがゆえに、自らの想像を制限するものがないということも、楽しいと感じた要因の一つだったかもしれません。説明を読んで、思いもしなかった背景に目頭が熱くなった作品があったり、ここはどうしてこうなっているのか?と作者に問うてみたくなったりするようなものも沢山ありました。
 思えば自然を見るということには、答えをもらえない場面がほとんどです。仕事も近いものがあるかもしれません。正解のないものに答えを出していかなければならない場面は山のようにあります。作品を見る力を養うことで、様々な情報から状況を判断する力へつなげていくことができるそうですが、それ以上に、誰かが何かを思ってつくり出した作品と、真っ新な気持ちで向き合ってみることの楽しさを知ることができたのは、一番の収穫だったようにも思います。


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