HUENS(ヒューエンス)ロゴマーク

Human Engineering & Systems

Instagram rss
  1. HOME
  2. トピックス
  3. 今週のヒューエンス

ケショウヤナギ

 帯広市内から空港や広尾町へ向かう高速道路は、四季を問わず十勝を感じられる景色が楽しめるお気に入りルートのひとつですが、少し前に、この季節にしか見られない楽しみが加わりました。ケショウヤナギの群落です。
 冬から春へ季節が遷る頃、ヤナギの幹が真っ白に粉を吹き、若木の冬芽が赤く染まることから“化粧柳”と名がつけられました。ヤナギなんてどこにでも生えていそうなものだと思ってしまいがちですが、この種は、他の植物が育ちにくい河原の砂礫でも育つことができるという強みをもっているにも関わらず、護岸工事や河床工事が進んでしまったためか、今は国内の自生地域が限られているそうです。
 高速道路から空港へ向かう途中の橋からは、このケショウヤナギの群落を見られることがあります。写真は薄暗い時間帯だったため、分かりにくいかもしれませんが、枝先がうっすらと赤く染まっているのが見えます。「あ~ここで車を停められればちゃんと写せるのに!」と何度思ったことか・・・高速道路を降りて一般道から向かったとしても、ほとんどの河川敷は除雪がされておらず、自然に雪が消える3月末頃まで車で近づくことができません。その頃にはヤナギの花も咲き終わり、あの赤も薄れてしまっているでしょう。旬の時は、思ったより短いのです。
 ケショウヤナギの国内の分布は限られていると書きましたが、幸いなことに十勝にはいくつかの川にこの群落が残っているそうです。凍てつく川の景色に美しく映える白と赤のコントラストは、十勝の絶景だと思います。十勝を訪れる方が、一人でもこの景色に気づいてくれるといいな~と密かに期待してしまいます。


インスタグラム版はこちら!
カテゴリ
今週のヒューエンス
タグ
十勝の景色
更新日
閲覧数
143
↑ページ先頭へ