あたりまえの風景
北海道は大自然に恵まれ、今この場所からでも日高山脈を見る事が出来ます。
しかし私達の日常では、その存在さえも当たり前すぎて、心に響かなくなってしまうことさえあります。
市街地から車をとばして、約30分。
なんとなく周りの風景を見ていると、普段目に見えている風景との違いを感じます。
刈り取られた小麦ガラ、夏の日差しを存分に浴びて成長しているビート、秋に向かい実を熟させる豆類等、作物たちの成長の様子が伺えます。
同時に、間近にそびえる山々や林等の、整備されていない生き方そのものの荒々しさ、強さを目の当たりにし、その存在感の強さ、大きさに、一種のおそれさえ感じてしまう事があります。
普段何気なく見ている街路樹や公園は、きれいに整備され、街の景観を作り上げます。遠くに見える山々さえも、この街の背景として見えてしまいがちです。
住みやすく整備すること―――。もちろんそれも大切な事です。
しかし、一歩外に踏み出すと、自然本来の美しさ、強さを五感で感じる事が出来る場所がいたるところにある事が、この北海道の素晴らしさの一つです。
自然と共に生きるというよりも、私達は自然から学ばなければならないことばかりのなのではないでしょうか。
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