音の力
音を楽しむと書いて「音楽」。
音楽とは、心を豊かにするだけでなく、人の心を慰めてくれる力もあります。
人間の記憶とは不思議なもので、五感を通じて思い出を呼び起こすことが多々あります。
音もその一つ。昔懐かしい曲を聴いて、その頃の情景を思い浮かべたりする。それが別れの時だったり、子供の頃テレビで見たマンガのテーマ曲だったり。
音楽に対して無関心の人でも、思い出の曲が一曲ぐらいあるのではないでしょうか。
一度音楽に携わると、なかなか離れられないものです。学生の頃、スポーツをやっていても、大人になると仕事に費やす時間が増え、運動にかける時間を作るのは容易なことではありません。
でも、音楽はちょっと違います。通勤途中、営業中、宴の時間など。楽器さえあれば、家で楽しむ事もできます。その音色を聞くだけで、心が落ち着いたり弾んだり。
当社にも、楽器の音色に魅せられている社員がいます。
日々の忙しい業務の中で、この時間だけははずせない、そういう雰囲気を出しながら週に一度は決まった時間に退社し、練習に打ち込むのです。
その楽器はハーモニカ。
ハーモニカといえば、私の記憶では小学校に吹いたきりのあのハーモニカ。シルバーで、手のひら位の大きさで、息を吐いたり吸ったりして音が出て。ドレミファソラシドが上手く出せるかどうか授業中にテストされた記憶しかありません。
大人になってからの印象は、ブルースやフォークの奏者が使っているのをテレビで見るくらいで、生演奏を見ることはなかなかありません。
しかし本物のハーモニカは、何とも美しく高級感を漂わせています。半音までも出るそうで、私のイメージを一新させてくれました。
ちょうどこの日は演奏会。
ピアノの音を伴いながらのソロ演奏。
あのどこか懐かしく、美しい音色を会場中に響かせた、ある日のひと時でした。
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