言葉の道しるべ
中学生の頃でしょうか、当時の国語の先生から教えられた言葉は、今でも私にとって大切な道しるべとなっています。それは、「人は言葉を通してでしかものを考えることができない。」というものでした。
それまで、言葉の意義など考えたこともなかった私は、この一言にはっとしたのを覚えています。私たちは、"楽しい"という言葉を知っているからこそ、家族との旅行を思い出して「楽しかった」と振り返ることができますが、もし知らなければ、単なる行事の記憶に過ぎないかもしれません。
言葉を学ぶことは自身の考えを深め、人生を豊なものにすることにつながると言えるでしょう。また、裏を返せば、どんな言葉を使っているかでその人の考え方や人となりが分かるかもしれません。今週のヒューエンスを通して自分の言葉が外へ発信されるようになり、先生の教えは一層重みを増したように思います。
涼しくなるこれからの時期、本に触れるには良い季節となります。連休も続きますので、言葉の森をじっくり歩いてみたいと考えています。
2011年9月20日
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- 今週のヒューエンス
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