雪の功名
先日の朝刊で気になる記事を見つけました。南へ引っ越した道産子の中には、冬に雪が積もらないと気持ちが落ち込む人がいる、というものでした。毎年、雪かきや雪道歩行の大変さを痛感しながらも、次の年になると必ず「まだ雪が降らないな〜」と、心のどこかで雪が積もることを待ちわびているのは自分だけかと感じていましたが、そうではなかったようです。
記事の解説にもありましたが、何もかも白く大地を覆ってしまう雪は、無条件に美しく、それだけで人の心を癒す力があるのかもしれません。でも、雪を恋しいと思う気持ちはその理由だけではないように思います。朝、起きた時にはもう近所の人達が歩道の雪かきをしてくれている、いつもよりゆっくり車を走らせている、転ばないように親子で手をつないで歩いている。雪が降ると、いつもは気付かないような、人への思いやりがあちこちから感じることができるのです。
どんなに外が寒くても、気遣ってくれる人が周りにいると、心は温かく、また辛いことへも前向きに挑むことができるものです。北国の人達は、毎年、積もる雪を通して、人と人とのつながりを無意識に感じているのではないかと思うのです。
2011年は本当に大変な1年でした。一度受けた大きな傷はそう簡単に癒せるものではないでしょう。これから先も、周りの人達の協力が必要になるはずです。小さな心遣い一つで人は幸せを感じることができる、そう信じて、これからも私達ができることを続けていきたいと思います。
今年も1年、当社にお力添えを下さった皆様に、心より感謝申し上げます。
どうぞ良いお年をお迎えください。
2011年12月26日
- カテゴリ
- 今週のヒューエンス
- 更新日
- 閲覧数
- 485