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代われないもの

 水の豊かな日本に暮らしていると、ついつい、水が有限だということを忘れてしまいそうになりますが、数年前、北海道の山がその豊富な水ゆえに海外から売買の対象となっているというニュースが流れたことは、水資源をめぐる争いが決して他人事ではないという危機感を植えつけることになりました。
 日本中の原子力発電所が止まり、今夏の電力供給不足への懸念が毎日のように新聞やテレビで取り上げられています。今日の経済活動において、電気から受ける恩恵は計り知れないものがあり、その動向が皆の関心事となることは当然のことと言えるでしょう。では、水はどうでしょうか。前述のように、対外的なニュースや、真夏に渇水時にこそ取り上げられますが、将来を見据えた継続的な議論が、私達の耳に届く機会は圧倒的に少ないように感じます。
 人間は水を断たれてしまうと数日で生命の危機にさらされると言われていますが、水に代わって命をつないでくれるものはありません。これは地球上に生命が誕生したと言われる40億年前から変わらず、全ての生き物に共通していることです。そして、地球上に存在する水の量は限られているということも事実なのです。
 雪解け水が豊富な清流の岸辺は、化粧柳のやわらかな若葉が目に鮮やかな季節を迎えています。この景色を何十年、何百年先まで伝えることは、皆の使命なのです。

2012年5月14日

カテゴリ
今週のヒューエンス
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