海のいきものたち
帯広は内陸に位置しているため、海に面していません。いつも山ばかり眺めているので、たまには、と思い立って海を目指してみました。
広尾町を過ぎると、右手にずっと見えていた日高山脈が徐々に近づいてきて、気がつけば切り立った岸壁に沿うように海岸道路が続きます。今は、トンネルが平行して通っていますので、海からの強い風に煽られることも無く走ることができますが、折角の海を見なくてはもったいないと、わざわざトンネルを避けて車を進めました。
まだ雪の解けきらない堤防の上には、セグロカモメが並んで羽を休め、海から突き出た岩の上にはオオワシの若鳥でしょうか、勇ましい姿で周りを見渡していました。黒いので波の影と同化してしまいそうですが、ウミウもあちこちにぷかぷかと浮いています。みんな珍しい鳥たちではありませんが、久しぶりに眺めてみると、雪に残す足跡も新鮮でなかなか楽しいものです。
この日は、終日青空が広がっていましたが、風がとても強かったせいか、のんびりと日向ぼっこをするアザラシたちには会えませんでした。春になると、この辺りには海辺の花と山の花が隣り合って咲き競うそうです。次に訪れる頃には、そんな風景も見られるといいなと思っています。
2013年3月4日
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