春の嵐
土曜日の夜から降り始めた雪は、強い風と雷鳴を引き連れていました。翌日昼頃で雪は止みましたが、相変わらず風が弱まることがなく、積もった雪を舞い上げては数メートル先の視界をも奪っていました。空は青く晴れていても、街の近くであっても、油断すればあっという間に雪にのみこまれてしまうのが、北海道の春なのです。
三寒四温などと言うと、冬と春ののんびりとした交代劇のようですが、実際には、時間通りにやってきた南風に、まだ居座りたい北風が喧嘩をふっかけているかのようです。北風の攻撃は、大地のとどろきとともに数日間続いては、疲れて数日休む。勿論、南風も猛反撃を仕掛け、竜巻をつくりだすこともあります。このつばぜり合いが5月頃まで繰り返され、やっと北風は諦めるのです。
自然の力には、生き物の存在など介さない厳しさがあります。野生の生き物達だけではなく、私達もしかり。自然に対して畏敬の念を忘れれば、あっという間に命も脅かされるのだということを、決して忘れてはいけないのです。
2013年3月11日
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