雪原の終わり
朝早く出かけてみると、日がのぼるかのぼらないかという時間から、広い雪原の中を重機が忙しく融雪剤をまいていました。農家の方々は一日も早く畑の雪をとかして、作物の苗を植える準備を始めなければいけないのでしょう。一週間もすれば、土の大地が4ヶ月ぶりの太陽の光を、いっぱいに浴びているかもしれません。
山裾の方へ向かうと、エゾシカの姿があちこちで見られました。長い冬を貧しい食糧で何とかしのいでいたのでしょうか。遠目から見ても毛並は乱れ、足取りのおぼつかないものも何頭かいました。彼らにとって試練の季節ももう少しで終わりです。
静かな雪原に名残惜しい気持ちを感じつつも、新しい命が芽生えるのを待つのは、それ以上に楽しみです。福寿草にフキノトウにミズバショウ。気が早いと分かっていても、次の朝が待ち遠しくなる春です。
2013年3月18日
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