山の春
市内の緑地公園は福寿草が見ごろを迎え、すっかり春めいてきていますが、当然のことながら、山の春はまだまだ先です。路肩の雪は相変わらず背丈よりも高く積みあがり、キタキツネもまだふわふわの冬毛のままです。
大雪の麓では、オシドリやホオジロガモ、キンクロハジロなどがまだ雪深い山間の水場を悠々と占領していました。北海道で子育てをするオシドリは、本州で越冬していたものが戻ってきたのでしょう。シベリアなどから渡ってきたホオジロガモやキンクロハジロは、じきに大陸へ帰っていくはずです。冬鳥と夏鳥が一緒に見られるというのも、この時期ならではかもしれません。
群れで行動する鳥たちも、よく観察していると、飛び立つ時は必ずパートナーと一緒です。私には、山の春はまだまだ遠いように見えていましたが、彼らはしっかりと季節の流れを感じ取って、次の命をつなぐ準備をしているようです。
2013年4月15日
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