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季節の匂い

 すっきりとしない曇りや雨の週末が続いていましたが、今日は久しぶりに気持ちの良い青空が広がりました。遠くにはまだ力強い入道雲も見えますが、会社の通りに立っているナナカマドの実も赤く色付き始め、暑い空気の中にも秋の匂いが混じり始めました。
 季節の変わり目に感じる匂いには、不思議な力があります。懐かしいような、切ないような、嬉しいような、何とも表現しがたい気持ちになります。

 香りの刺激は脳の本能や感情をつかさどる部分へ直結しているため、刺激を受けると、昔の記憶や感情が呼び起されるのだそうです。五感の中でも、刺激が直接脳へ届く伝達回路をとるのは嗅覚だけで、裏を返せば、香りが人の身体にとって重要な情報だということが分かります。

 夏の香りが漂い始めると自然とやる気が沸き、冬の匂いを感じると自然と気持ちが穏やかになっていきます。同時に、凝り固まった身体や心が、すっと軽くなるような気がするのは、何にもとらわれずに森の中を遊び回っていた幼い頃へ、戻れるからなのでしょうか。
 近頃は、この季節の匂いを感じない人もいるそうです。でも、どんな人でも、静かな森の木々に囲まれれば、安らかな気持ちになるものです。そう考えると、感じることができない訳ではなく、変化を感じにくい環境になってしまっただけなのかもしれません。忙しい時にこそ、緑の下で深呼吸をしてみる。きっと、自然に元気になるはずです。

2013年8月26日

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今週のヒューエンス
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