紅葉最前線へ
紅葉前線は北海道の屋根、大雪山を出発地として、長い日本を南下していきます。去年は残暑が尾を引き、色付きが遅れましたが今年はどうでしょうか。
長雨の隙間をぬって、向かったのは大雪山系の黒岳。ロープーウェイとリフトを乗り継いで、7合目まで行くことができるため、秋の紅葉シーズンには大勢の観光客が訪れる人気の場所でもあります。でも、まだ9月に入ったばかりの早朝は人影もまばら。山頂までの間も数人とすれ違う程度で、ダイセツトリカブトの美しい青を独り占めしながらの山旅です。
さて、1984メートルの頂に達し、開けた視界先は・・・。
ところどころ残雪を抱いた緑の山肌を、モザイク画のようにオレンジの木々が彩り始めていました。
夏には黄色の花を沢山つけていたハイオトギリも、足元で鮮やかに変身。わずかに残っている緑色とのグラデーションが、何とも美しく朝露に映えます。
今年は順当に、紅葉が始まったようです。とは言え、前線が十勝の平地に降りてくるのは10月に入る頃でしょうか。春風のごとく駆け抜ける桜前線とは対照的に、紅葉前線がゆっくりと南下してくれるのは、私たちにとっては嬉しいことです。1ヶ月もかけて、じっくり楽しむことができます。
2013年9月9日
- カテゴリ
- 今週のヒューエンス
- 更新日
- 閲覧数
- 490