雨ときどき虹
女心と秋の空、とは、移ろいやすいものを例えた諺ですが、確かに、この頃の天気は予測し難いのでしょうか。
曇りのち晴れ、という前夜の天気予報を信じて出かけた先で、雨に降られてしまいました。気温10℃にも満たないこの時期に降る雨は、場合によっては雪よりも冷たく感じられ、風など吹こうものなら、とたんに身体が凍えてしまいます。予報に恨み言をこぼしつつ、やり過ごすしかないかと諦めた矢先、目の前に鮮やかな虹が現れました。
カラマツ防風林の黄金色と秋まき小麦の緑色のコントラストが美しい十勝平野に、細いけれどもしっかりと。
広葉樹はすっかり葉を落としてしまった晩秋、眼下を遮るものも少なく、反対側もくっきりです。
七色の橋は、半日ほどの間に、何度も現れては消え、現れては消えていきました。こんなにしっかり虹を見ることができたのは、一体何年振りだったでしょうか。天気予報が当たらなかったお陰で、思いがけない美しさに出会えました。
2013年11月5日
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