先週、ベトナムのダナン市において、当社が現在行っている事業の報告を兼ねたセミナーが行われました。今回の事業は、ベトナムと日本との二国間クレジット制度の適用に向けて、温室効果ガスの排出を抑制した排水処理施設の調査をするものです。現地の企業や研究機関、行政関係の方々は非常に意識が高く、当社のシステムについても沢山の議論がなされ、大変有意義な場となりました。お忙しい中お集まり頂いた皆様、今回の事業をサポートしてくださった皆様、本当にありがとうございました。

　汚れてしまった水をきれいにして自然界へ戻すということは、環境の保全の面から直接的に貢献することができますが、今はそれだけでは十分とは言えません。現在、危惧されている地球温暖化への対策は、早急に取り組まなければならない問題です。水をきれいにするためには、電気エネルギーが必要で、その電気を得るために大量の化石燃料が使われていること、処理の副産物である汚泥を埋め立てることでも、大量のメタンガス（二酸化炭素の25倍もの温室効果をもつ）が発生するということ。決して、水さえきれいになればよいというものではないのです。
　積極的な投資の対象とされにくかった排水処理施設は、長い間、技術革新が進みにくかったことは事実です。しかし、省エネルギーかつ汚泥の出ない処理システムが広く普及することは、今、地球が直面している問題の解決に、少なからず貢献できるはずです。時間はかかるかもしれませんが、国内外を問わずその必要性を説いていくこと。それが私たちHUENSにとって大切な仕事であると思っています。

カテゴリ

今週のヒューエンス

更新日

2013-11-25

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