昨年、世界遺産に登録された富士山。きれいな円錐形の曲線を描き、頂に白い帽子をかぶった姿は、今も昔も、誰もが知る日本一の山です。そんな富士山への憧れの表れなのか、名前に"富士"がつく、もしくは"○○富士"と愛称で呼ばれる山は全国で320を超えるそうです。国土の約７割が山岳地帯の日本は、言わずと知れた山の国でもありますが、それでも、このご当地富士の多さには少し驚きました。
　さて、ここ北海道には日本最北の富士、利尻富士があります。海に浮かぶ独立峰は、高さは本家に到底及びませんが、存在感では負けません。同じ円錐形でも、富士山のなめらかなシルエットは女方、こちらは中腹に険しい尾根をもった男方といったところでしょうか。北の海や風、雪の厳しさを正面から受けてきた年輪を、そのまま映し出したかのような姿は、気高く荘厳で、圧倒されるものをもっています。
　そして、世界中でここでしか見られない花もあるそうです。本家富士山と同様、なかなか簡単に足を運べる場所ではありませんが、360度の海と、花に囲まれた景色を、頂上から見てみたいと思っています。

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今週のヒューエンス

更新日

2014-05-12

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