朝の空気
あと1カ月ほどで夏至を迎える今の時期、日の出はどんどん早くなり、朝5時でも、寝坊してしまったかと思うほど、辺りは明るくなっています。
それでも、まだ春が色濃い北海道では、しっとりとした朝の空気の中に花々の香りが混じり、起きたばかりの身体に沁み渡る心地よさは何とも言えません。人や車が動き出す前の空気は、これほどまでに美味しいものなのかと、改めて幸せを感じます。
今朝は、ニリンソウとオオバナノエンレイソウが群生する林を散策してきました。今の時期、防風林や河畔林など、身近な場所でこの花たちを見ることができます。オオバナノエンレイソウは大きく華やかに、ニリンソウは小さく可憐に、一面に広がる白い花畑は圧巻で、カメラを持って踏み入ることもためらわれるほどです。
北海道の開拓がはじまった頃、人も車もいない時代、この花畑は、今よりももっと広く、遠くまで続いていたのでしょうか。静かな朝は、そんなことを思いはせながら歩くにもとてもよい時間でした。
2014年5月19日
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