不気味な空
昼間の気温が30度を超えても、日が落ちれば空気はひんやりと静まり、気持ちの良い北海道の夜。でも、先週末は大きく違っていました。
焦げたような臭いに、暗がりでも黄色くかすんで見える空気。帰ってニュースを見ると、ロシアの大規模森林火災の影響で、煙霧が発生しているのではとのこと。鎮火の目途が立っていないとの情報もあり、しばらくこの影響が続くのではと思いましたが、幸い、土日の雨で大分洗い流されたようで、今朝はすっきりとした、いつも通りの青空が広がっていました。
数千キロも離れた場所であれ、ひとたび大きな事故があれば、否応なく私たちもその影響を受けてしまします。裏を返せば、私たちの国で起きたことも、同じようにはるか遠くまで及んでいるということです。そんなのは当然だと分かっていても、影響を受ける側よりも影響を与える側の方が、そして影響が目に見えにくいものほど、その認識が薄くなります。
数日ぶりに戻った清々しい朝の空を見上げてほっとしました。
今回の森林火災は、猛暑の影響によるものとも言われています。地球規模の気候変動の原因をたどっていけば、それは私たちの日常の些細な行為に起因するものが少なからずあります。何か起きた時に思い出したかのように反省するのではなく、ずっと先の未来を見据えながら、皆が毎日少しずつでも行動に移さなければ、今私たちが目にしている美しい景色もいつか当り前ではなくなってしまう。不気味に曇った空は、そう警告していたような気がしてなりません。
2014年7月28日
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