網を片手に
家の近くに小川が流れています。気温の上昇とともに草花が伸び出すと、川面がすっかり隠れてしまうほどの小ささですが、初夏から夏にかけて、ノビタキが子育てをし、カルガモの若鳥が北へ渡る為に英気を養う、命豊かな川です。夏休みの小学生たちが、虫捕り網を持って真剣に何かを探していました。聞くところによると、国の天然記念物にもなっている貴重なニホンザリガニも生息しているそうですが、はたして見つけることはできたでしょうか。
感動することをやめた人は、生きていないのと同じだ。
(アルベルト・アインシュタイン)
人間と他の動物とを分ける特徴の一つに、感動する力があると言います。そして、感動が多ければ多いほど、心を若く保つことができるのだそうです。本物に触れたとき、心地よい音楽の調べに浸ったとき、何かを発見した時。大人になり経験が増えるに従って、必然、新しいものに目を輝かす機会は少しずつ減っていきます。この貴重な夏休み、大人こそ、網を片手に新しい発見を求めて出かけるべきかもしれません。
2014年8月11日
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