日の出
朝4時。
空が白み始めたのに気づいて外へ出てみると、ブルーキュラソーにグレナデンシロップを注いだかのような濃い色の世界が広がっていました。
白い雲の海が、地上の世界から私たちを切り離し、大きな声を出したり、走り回ったりすれば全てが揺らいでしまいそうな、厳粛な空気をつくり出しています。
山の端から太陽が見え始めると、突如均衡は破られ、空の色は光に飲み込まれ、反対に地上は色を取り戻していきました。
自然と身体に力がわき始めます。
新しい1日が始まったことが、本当に有り難いと感じられる瞬間です。
2014年8月18日
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