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神の子池

 カムイト(神の湖)と呼ばれている摩周湖の伏流水が湧き出てできたと言い伝えられていたことから、この小さな池は『神の子池』と呼ばれています。近年の調査から、実際には摩周湖の伏流水ではないことが分かっていますが、日本一の透明度を誇る神の湖の水だと言われても何の疑いももたないほど、どこまでも透き通った青は、不思議な力をたたえています。
 ここは、毎日12,000トンもの水が湧き出ているそうです。青く見える池や湖では、生き物が住めない環境であることも多いのですが、ここではオショロコマの泳ぐ姿を見ることができます。厳冬期も凍ることなく溢れる水は、一面を梅花藻が覆う小さな川からオホーツク海へと注がれています。森の恵みを海へとつなげ、命の始まりのような場所は、こんなにも深い色をしているものでしょうか。

2014年10月27日

カテゴリ
今週のヒューエンス
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