日の出
平地ではまだ積雪がなく、寒さだけが日々深まってきている十勝。青空の通勤時間、街頭の温度計が1℃や2℃でも、今日は暖かい日だな、と思える師走の始まりです。
この時期の太陽は朝7時近くになってやっと顔を出してくれます。寒い日の朝、早くから身体を目覚めさせるのはだんだんとつらくなっていきますが、逆に、朝の4時にはもう顔を出している夏の太陽とは違い、冬の日の出に立ち会うことはとても簡単です。
日の出前の湖は、波もなく水面から生まれた淡い霧に覆われていました。鳥の鳴き声もまだ聞こえず、白い水の粒だけが静かに動いていく、水墨画のような世界です。
山に隠れて太陽の姿は見えませんが、低い雲がオレンジ色に染まり始めると、一気に霧が晴れ、あっという間に青空が広がりました。空気も静かに動き出し、湖面に波が立ち始めます。
あらゆるものの目覚めのスイッチを押してくれる朝の太陽は、特別な存在です。何より、自分自身も清々しい力で満たすことができます。夏に負けじと、冬も早起きしなければ、やはりもったいないですね。
2014年12月01日
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