HUENS(ヒューエンス)ロゴマーク

Human Engineering & Systems

Instagram rss
  1. HOME
  2. トピックス
  3. 今週のヒューエンス

冬の空

 ミクロネシアには、「星の航海術」というものがあるそうです。海図もコンパスもGPSも使わずに、無数に輝く星を立体的に見て、位置や方向の情報を得、目的の島へ辿り着くのだそうです。
 子供の頃、夜を飾る打ち上げ花火が、真上から見ても、横から見るのと同じように丸く見えると知った時は、とても驚きました。今となってはしごく当たり前に分かることですが、自分が如何に2次元でしか物事を見ていないか、ということを思い知った出来事でした。
 山に登って眺める景色、海に潜って眺める景色が人々の心をとらえつづけるのは、普段見ている世界を越えることができるからかもしれません。物事には奥行きがあり、高さがあり、色の変化があり、柔らかさがあり、匂いもある。どんなにインターネットに情報が溢れているように見えても、得られるものは、玉ねぎの一番外側にある薄皮程度のものかもしれません。
 夜が一番長いこの季節、輝く星たちを改めて眺めてみたら、宇宙はもっともっと広がりのあるものに感じられるかもしれません。機械が示した場所や方角などは、たわいのないものと思えるような気がします。

2014年12月15日

カテゴリ
今週のヒューエンス
更新日
閲覧数
501
↑ページ先頭へ