朔旦冬至
今日は朔旦冬至。冬至と新月が同じ日に訪れる、19年に一度のとてもおめでたい日で、昔の人々は盛大にお祝いをしたのだそうです。
太陽の出ている時間が1年で一番短く、月は太陽の陰にすっぽりと隠れてしまう、と書くと何だかマイナスのイメージですが、それはすなわち、陽は長くなり始め、月も満ち始め、それぞれが力を取り戻す、"始まり"を意味すると考えられていました。古来は太陽が沈んだ後、つまり夜の始まりが1日の始まりでもあったのだそうです。
終わりが始まりを意味するという考え方は、自然と共に生きてきた人たちにとっては、ごく当たり前のものだったのかもしれません。冬の終わりは春の訪れを意味し、命の終わりは新しい命に受け渡されることを意味します。全てのものがめぐりめぐる中で、終わりという始まりを祝うこの朔旦冬至の意味を、今年最後の今週のヒューエンスの前に知ることができたのは、とても幸運だったように思います。1年の計は元旦にあり、と言いますが、それは今年1年を無事に、そして気持ちよく終えるということと等しいのでしょう。
今年も多くの皆さまから数え切れないほどのお力添えを頂きました。本当にありがとうございました。新しい一年も、皆さまにとってよい年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。
2014年12月22日
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