お客様
先週、スリランカからのお客様をお迎えしました。折しも、台風が関東地方を直撃した月曜の朝に東京へ降り、台風をやり過ごした後の夜の便で帯広へ到着、聞けばスリランカを出発して丸24時間のとても長い旅路となったそうです。
翌朝から3日間をかけて、当社のシステムが導入された施設などを回り、理解を深めて頂きました。長旅の疲れが癒える暇もないほどのスケジュールだったにもかかわらず、現場視察では質問攻めにあうこともしばしばあり、関心の高さと熱心さに嬉しい限りでした。
合間の食事の時間、お互いの国や住んでいる地域の他愛のない話をしながら、海外の方々と接した時にいつも感じることを再認識していました。相手のことを知ろうと思ったら、まずは自分のことを知らなければならない、ということです。インターネットから検索して情報を得るのとは違い、会話は決して一方通行には進みません。自分が相手のことを知りたいと思うのと同じくらい、相手も自分に興味を示すものです。どんな果物が採れるのか、どんなお寺や教会があるのか、この言葉はどんな意味なのかなど、聞かれるまで意識していなかったことが沢山あることに気づかされます。反対に、海外からのお客様は本当によく国のことを話してくれます。相手の興味が大きければ大きいほど、ことさら自身のことを知らずに過ごしていることを実感するのです。
言葉の壁と感じる苦手意識は、実は言葉以前に、自分自身や周りの良いところを知らない、無頓着さからくるものかもしれません。伝えたいことが沢山あると、自然と言葉もついてくるものだし、例えつたない言葉でも相手に伝わるものだからです。穏やかなスリランカの方たちに囲まれて、自分を見つめ直す本当に良い機会となりました。
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