完成式典
JICA事業としてスリランカに導入されたオゾン処理施設の完成式典が、10月20日に行われました。キャンディ王朝時代が起源と言われる伝統的なキャンディアンダンスに導かれ、スリランカの大臣、日本大使館の大使、JICAスリランカ事務所の所長たちとともに、式典会場へ向かいます。
テープカットの後、施設の説明が行われました。処理後の水が一目瞭然、きれいになっているのが披露されると、スリランカの大臣も大変喜んでくれている様子でした。契約締結後、最初に現地視察に入ったのが丁度一年前、その時の現場の様子がまだ記憶に新しい関係者は皆、スリランカと日本の国旗が掲げられた施設を見て感慨もひとしおでした。
式典前、日本での研修にも参加してくれた現地工場の品質管理部長から、オゾン処理について質問をされました。「会社のみんなから沢山質問されるから答えないといけないんだよ。」と言い笑っていました。この工場に導入された以前の排水処理施設は、処理がうまくいっていなかったためか、ほとんど手つかずの状態で置かれていたと聞いています。
プラントのすぐ後ろを、サギや名も知らぬ美しい青い羽をもった鳥たちが行き交っていました。スリランカは動物や植物が本当に豊かで、食べものもとても美味しい国です。そんな貴重な資源を失わずに済むよう、きれいな水が何かしらきっかけになってくれたら、そう願って止みません。
2016年10月24日