雷のち星空
しばらく足が遠のいていた社内有志でのキャンプ開催。参加したことのない若い社員も増えたことだし、と久しぶりに企画されました。
楽しみと言ってくれている社員の期待を尻目に、直前の天気予報は無情の雨、それも雷を伴う可能性もあるとのこと。ベテラン組は「雨は降るもの」とどこ吹く風ですが、どんなところへ行くのかもよく分からない若手組は戦々恐々です。
キャンプ場は帯広市内の南の端、日高山脈の麓の緑豊かな場所にあります。近くを流れる戸蔦別川は、昨夏の台風で甚大な被害を受けましたが、ここは周辺の森に守られて難を逃れました。ならば、多少の雨は心配には及ばなそうです。
メンバーが集まるや否や、小雨が本降りにならないうちにと、手分けしてテントとタープを設置完了です。ひとまず雨をしのげる場所が確保されれば、後は早くお肉を食べたいとばかりに火おこしにかかります。炭の配置にこだわる者、炭の大きさにこだわる者、無心で扇ぎ続ける者、火が着くまでの景色は三者三様で面白いものです。
落ち着いて食べ始めるころには、雨はなかなかの降りっぷりになっていました。雷も鳴っていましたが、お肉を焼くことに夢中で誰も気にしていません。デザートの焼きマシュマロが初めての人も多く、その意外さと美味しさに、むしろベテランチームの方が大盛りあがりです。気がつけば日は落ちて、雨も上がっていました。白いもやが幻想的に辺りを包む頃にランタンの火を点します。お酒にも雰囲気にも程よく酔って外へ出ると、星が出ていました。満月を過ぎたばかりのまんまるな月も明るく見えました。
あれほど天気を心配していたのに、雨は降ったり止んだりを続けながらも、翌朝の片付けの頃には青空に太陽も顔をのぞかせました。一斉に羽化したエゾハルゼミのシャワーを浴びながら、結局はなかなかいいキャンプ日和だったんじゃないかな、と満足の週末でした。
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