雲の景色
雲の風景が美しい季節になってきました。
最後の刈り取りになるのでしょうか。牧草ロールが黄金色の畑に並び始めました。ビートやトウモロコシ、豆類の収穫がまだ残ってはいますが、既に今年の役目を終えた大きな畑たちは、再び土の色へと戻りつつあります。それらは、まだ緑の畑たちとともにまだらな模様を描きながら、やがて地平線を描く山々の裾野へと吸い込まれていきます。
農家の人たちは貴重な晴れの1日をできる限り有効に使おうとしているのでしょう。日が落ちた後も、トラクターのライトを煌々とさせながら、収穫や耕す作業を続けています。そんな人たちを労うかのように、高い空に優しげな雲がかかっています。
一番星が輝き始める時刻になれば、もう夏の気配は遠くなっています。つるべ落としは日の長さだけではありません。肌寒さの中には、夏日だった昼間の影は無くなり、もう秋の次にやってくる季節の空気さえもかすかに混じり始めます。夏を名残惜しむ気持ちがないわけではありません。でも、次の季節の気配を感じると、わくわくする気持ちも同時にやってきます。季節がめぐるということそのものにも、いつも楽しみをもらっているのだと改めて知ります。
2018年09月03日
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