かける
前日の大雨で、大気中のチリやホコリがずいぶんと地上に落ちたのでしょう。日曜日は清々しい空気が広がりました。時折、前日の名残のように扁平雲が流れてくるものの、風も弱く穏やかな日和です。
夕刻、十勝川の河川敷を走っていると、ひょっこりキタキツネが飛び出してきました。太陽に照らされて輝く毛並みから、既に冬の身支度を整えた後だと分かりました。華やかに色づいた木々の景色の中にいても、存在感があります。カメラを向けている私に気がつくと、軽やかに走り出しました。「ついて来られるならついておいで」とでも言いたげに、時折立ち止まっては振り返り、こちらが追いつこうとするとまた駆け出します。そして、人の背丈はあろうかという草丈をぽーんと飛び越えて、茂みの中へ消えました。あわてて近くへ寄って覗き込んでも、姿が見当りません。もうどこかへ行ってしまったんだな、と諦めたと途端、遠く畑の対角の先を、また軽々と掛けているのが見えました。
君のその跳躍力にスピード、そして持久力があれば、今日のマラソンは間違いなく優勝だったろうに・・・。早くもずきずきときしみ始めた膝をさすりながら、眩しく、そして何よりうらやましく、そのうしろ姿を見送りました。
とは言え、今年もヒューエンス陸上部、晴れやかな秋空のもと、全員笑顔で完走でした!
2018年10月29日
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