集める
アサギリソウ(朝霧草)は、水を集めるのが得意な植物です。乾燥した岩場やガレ場で、朝晩、空気中の小さな小さな霧の粒を集め、水分補給して暮らしているからです。
強い雨が断続的に降った週末、その本領を発揮している姿がありました。触るとまるでウサギの毛のように柔らかな葉は、大小無数の雨粒をいっぱいに受け止めていました。葉の角度を変えながら、集めた水は根に供給されるのでしょうか。
丸い水の玉に光でも当たればもっとキラキラとしてきれいだろうと思い、しばらく期待して空を眺めていましたが、中央の大きな雨粒には、曇った低い空が映るばかりです。でも、水の玉をまとった彼等が、どこか嬉しげに見えるのは、やはり雨が何よりの恵みだからでしょうか。
2019年06月17日
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