ウラシマツツジの紅葉
9月に入り、紅葉前線が大雪山からスタートしました。一見すると"木"には見えないような小低木のウラシマツツジは既に見頃を迎え、岩ばかりの灰色の斜面で、目の覚めるような紅色の絨毯を広げています。
ウラシマツツジは、春先、クリーム色の小さな花を咲かせます。どこよりも寒さの厳しい山の頂上付近で、誰よりも早く目覚める割には、葉で隠すように咲かせるため、この花をじっくりと眺めたことがある人は、意外と少ないかもしれません。でも、日本一早く葉を染め始めるウラシマツツジに足を止めない人は、きっといないはずです。
ウラシマツツジの紅葉の後ろ側には、実は、500ミリくらいの大きな望遠レンズをつけたカメラがずらりと並んでいます。聞けば、この辺りに有名なナキウサギが住んでいるのだとか。真紅のウラシマツツジと、冬支度に励むナキウサギの組み合わせは、今しか撮れない魅力的な構図なのでしょう。私としては、山の斜面に並んだカメラと人の景色の方が面白いと思いつつも、撮影の邪魔をしないように、さっと通り過ぎました。
今日の帯広は、晴天、気温33度の予報です。この太陽と暖かさは、きっと山の木々を一層、美しく変えることでしょう。
2019年09月09日
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