白と茶
たまたま通りがかった道路脇で、カメラを構えている人たちを見かけ、レンズを向けられた被写体が誰なのか、すぐに思い当たりました。
白いエゾリスです。
何年かぶりに帯広を訪れた客人を乗せ、これまた何年かぶりに通った道沿いでの遭遇に、私だけでなく、白いリスの存在を知らなかった客人もびっくりです。
松ぼっくりをくわえて飛び跳ねては、次から次へと土に埋めていく冬支度の様子は、この季節ならではの愛らしいものでした。その後ろで枝が揺れた、と思ったら、茶色いエゾリスも登場です。じゃれ合うような挨拶をほんの一瞬交わした後、またすぐにそれぞれの仕事へ戻ります。その翌日は台風の予報が出ていましたし、大事な食糧が風で飛ばされてしまう前にと、彼らも大忙しだったのかもしれません。
とにもかくにも目を引いてしまうその白い姿を、カムフラージュしてくれる雪が降るのはもう少し先です。そっと、温かく見守ってあげたいものです。
2019年09月24日
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