朝焼けの空
朝焼けがきれいだと、天気が崩れると言います。なので、山歩きに出かけた朝の東の空が真っ赤だと、天気の変化には特に敏感になります。巨人のようにむくむくと立ち上がった雲が近づいて来た時や、すーと冷たい空気が流れ、辺りが雲で真っ白になった時は、ぴりぴりとした緊張感が生まれます。のんびりとお昼ご飯、などとは考えず、大雨になっても、雷が鳴っても対応できるところまで下りてきてからやっと、休憩を取ることができます。
山の上では当たり前にもっている危機感も、街の中にいるとずっと薄れてしまうものです。周りに沢山人がいるということに、無意識のうちに安心してしまうのかもしれません。毎日過ごしている環境は安全だと思っていることも確かです。でも、大きな災害が起こるたびに問い直します。いざという時、その思い込みを捨てて、最善の選択をとることが本当にできるのかと。そして、何より、命を守るということがどれほど大事で、決して油断してはいけないのだと。
2019年10月15日
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