フードバレーマラソン2019
折り返し地点を過ぎ、今年新たに設定されたコースに入ると、そこには私の大好きな景色が広がっていました。秋風に吹かれて、カラマツの木々から針のような葉がキラキラと落ちていたのです。前日から続いた雨は朝方に上がったばかりで、濡れたままの路面に落ちた葉たちも、黄色いラメを散りばめたようにまだ輝き続けていました。
黄金色のシャワーに心を奪われたのは私だけではないようで、後ろの方からも「きれい」という声が聞こえてきました。鉛のような足の重さを忘れてしまうほどの感動を、一瞬、共有したような気がして、とても嬉しくなりました。
正直なところ、21 kmもの距離を走り続けることそのものの楽しさは、まだ感じられずにいます。でも、車での移動に慣れた生活の中で、自分の街を自分の力で走り通すというのは、とても贅沢な時間のように思えました。他のことなど考える余裕もなく、走ることに全精力を注がなければいけない状況に置かれたからこそ、視線を上げた先に見た景色の美しさや、沿道からの応援の声が、より鮮明に、真っ直ぐ心に届くような気がするからです。
毎年、この日限定で結成されるヒューエンス陸上部、赤や黄色に染まった木々のトンネルを、全員無事に駆け抜けました!
2019年10月28日
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- 今週のヒューエンス
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