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天神様の使い

 どうしてまた"ウソ"などという名前を付けられてしまったのだろうと、初めは思いました。でも、漢字にするとそれは"嘘"ではなく"鷽"と書きます。ウソとは昔、口笛のことを指したのだそうです。そして、「ヒュー」「ヒューイ」と、少し調子をつけた鳴き声を聞いて更に納得です。
 ふわりふわりと舞う雪に混じって、木の芽の皮をひらひらと落としているのはまさしく彼らです。短く太いくちばしは、緩むのはまだ何ヶ月も先であろう固く閉じた木の芽も何のその。無心でついばみ続けている口の周りには、食べかすが沢山ついています。静かな林の中では、彼らが殻を割るパキパキ、カリカリというかすかな音でも、思いの外響きます。
 一羽がひらりと木の下へ降りて行きました。そこだけ雪が溶けていて、溜まった水を飲んでいるようです。あれだけ矢継ぎ早に食べ続けていたら、喉も乾くはずです。気持ちの良いほどの食いしん坊ぶりですが、鷽という漢字は"學"に似ていることから、大宰府天満宮では、「天神様の使い」とされているのだそうです。沢山食べて体力をつけ、受験生たちのもとへ吉報を届けに行ってくれるのでしょう。

2020年02月03日

カテゴリ
今週のヒューエンス
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