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耕す

 近頃やってくるようになった木枯らしは、色づいた葉を次々と巻き込んで、大地に帰していきます。葉の色づき具合は、その年の成長の充実度合いを表すものでもあるそうで、きれいな紅葉は、しっかりと体力をつけられた証でもあるそうです。この夏の成績表とも言えるのかもしれません。
 そう知って辺りを見回してみると、紅葉らしい紅葉をせずに葉を落としてしまった草花もあります。見よう見まねで植えた植物もあり、土づくりが悪かったのかもしれない、水はけが悪かったのかもしれない、などと思い当たる節が頭に浮かぶと、申し訳ない気持ちでいっぱいになります。植え替えられる草花ならばまだしも、そう簡単にできない木などはどうしたらよいものか・・・。そんなことを考えながら、収穫を終えて枯れた作物を片付け、土を掘り起こしていたところ、大きなミミズが2〜3匹現れました。随分と立派に育って〜、と声をかけそうになって、思い出しました。彼らがいました!
 ミミズは、地面に落とされた木の葉などを食べ、土の中を移動しながら耕して、フンをしながら養分を土中に供給してくれています。鍬やスコップで力づくで掘り返さなくても、土づくりをしてくれる生き物がいるのです。彼らの力を借りることが、一番の方法だと思えてきました。でも、さて、どうしたらミミズはやってきてくれるのでしょう?どうしたら、力を借りることができるのでしょう?頭の中をあちこちひっくりかえしてみても、彼らに関する知識は、あまり見つかりませんでした。進化論で有名なダーウィンは、ミミズの研究でも功績を残しており、「ミミズと土」という本も出版しているそうです。ここはひとまず、ダーウィンに弟子入りしてみようかと思っています。

2020年11月2日

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今週のヒューエンス
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