二羽
朝、福良雀が2羽、窓から見える枝に止まっていました。なかなかのふくらみ具合だったので、写真に撮りたくなりました。数秒後、カメラを持って戻ると、すでに2羽の姿はありませんでした。残念・・・
同じ日の夕方の帰り道、小さな橋を渡り始めてすぐ、高い木の枝に2羽、オジロワシが止まっているのが見えました。家に着いてすぐカメラを抱えて戻りました。その間、約15分。「きっともう飛び立ってしまっているだろう」と、心の中では諦めていましたが、着いてみると、まだ同じ枝で並んでいました。なんという幸運!
いつも近くにいるスズメには振られ、天然記念物のオジロワシには拾われ、運とは不思議なものです。
さて、2羽のオジロワシ。灰白色の空をバックに、葉を落とした木は芸術作品のように枝を伸ばしていますが、それに負けない存在感で、影をつくっています。若い夫婦でしょうか。北から吹く風の中に、春の気配を嗅ぎ取って、旅立ちの時を相談しているのでしょうか。どちらかが鳴いたように聞こえましたが、その声は、後ろを通り過ぎる車の音にかき消されてしまいました。何台もの車と、何人かの歩行者が後ろを通り過ぎましたが、誰も、私がカメラを向けている相手には気づいていなかったのではないでしょうか。「ほらあそこに!」と声を大にして教えてあげたい気持ちは山々、でも今はちょっとだけ自粛です。
2021年02月22日
- カテゴリ
- 今週のヒューエンス
- 更新日
- 閲覧数
- 742