花冷え
例年よりも1週間以上早く桜の開花が発表された24日は、20度をこえる陽気となりました。その翌日はみぞれや雪が降り、今朝はうっすらと雪化粧をしていました。満を持して開いた花びらも、さぞ凍えたことでしょう。
写真に撮るのが難しい被写体は沢山ありますが、桜は常にその上位にいると言っても過言ではありません。何度試してみても、なんだかうまく撮れた気がしないのは、桜が咲いた時の高揚感と、写真の腕との乖離があまりに大きいからではないかと、最近気づきました。毎年のように、じりじりとした気持ちで花開くのを待つくらい、桜は特別です。だからこそ、とっておきの1枚を!と挑むのですが、いつも思ったとおりにはなりません。
桜の魅力はどこにあるんだろうと、改めて考えてみます。淡い桜色の街。花びらとつぼみの濃淡。風を染める香り。儚げで、芯が強くて、潔くて・・・。言葉でも、物足りなさを補うのは難しいです。いつか、桜を見上げた時に感じた気持ちが、そっくりそのまま伝わるような、そんな一枚や一言を綴ることができるようになるでしょうか。
2021年04月26日
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