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異国の香り

 極寒の日々が長くなると、常夏の南の島が恋しくなるのとは逆に、暖かい国の人たちは、真っ白な雪の降る寒い北国に憧れがあるのでしょうか。夏の間、日本中から人の集まる北海道の観光地も、冬になると大抵は静かになります。今までは、人影の消えた場所で、「冬もまたいいんだよね〜」などと、景色を独り占めする地元民の特権に浸っていたものですが、気づけばそれが少し様変わりしていました。
 久しぶりに訪れたブルーリバーの駐車場所には、すでに観光バスが5、6台も止まっていました。いつもの冬なら、せいぜい乗用車が1、2台です。あれ?と思いながら川へ向かって歩いていくと、すれ違う人たちから聞こえてくる言葉は、どれも日本語ではありません。漂う香りも異国のもの、それも南国で嗅いだことのあるような・・・。
 次から次へと流れてくるにぎやかな人波の中で、何だか北海道民の自分の方が、浮いた存在のように思えてきます。まるで私たちが外国に来てしまった?!
 土地を印象付けるのは、もしかしたら、景色そのものに加えて、そこに集まる“人”の要素が大きいということなのかもしれません。降りしきる雪の中、気分だけが異国情緒漂う南国に飛ばされて、でもやっぱり指先は凍えるという現実の間で、不思議な体験でした。
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