銅金色
満月の次の日、東の低い空に銅金色の月が浮かんでいました。いい色、大きくて、静かな月です。
こんな発見は、大抵、家路の途中にあります。もちろん、手元にカメラはありません。自分の目には大きくはっきりと見えていても、携帯電話のカメラでは米粒ぐらいにしか写りません。きっと、家に着く頃には高度を上げて、もっと明るくなってしまっているかもしれないなぁと半分は諦め、でも半分は、まだ間に合うか?との期待も捨てきれません。
家に着き、カメラを掴んで河川敷へ向かいます。
何とか間に合いました!
でも、予習もせずに出てきてしまいましたから、露出を合わせるのに何度も何度も設定を変えます。昼間とは全く勝手が違っていますし、三脚もありませんでしたから、何度試してもキリッとした絵にはなりません。でも、最後に銅金色だけは捉えることができました。やっぱりいい色です。
手袋もせずに写真を撮ったのは久しぶりだったなと気づきます。夜の空気も、ずいぶんと緩んできていたようです。そんな日によく似合う月でした。
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