クルミの実
雨が降るたびに緑が濃くなる季節になりました。家や橋が少しずつ緑の中に飲み込まれていきます。どんよりとした曇り空でも辺りを明るくしてくれる新緑の色に、何とも言えない嬉しさを覚えます。
ホームセンターの園芸コーナーも一気に華やかになりました。夏野菜の路地植えにはまだ少し早いので、今日はレタスの苗とカブの種を買うだけ、そう決めて来たのに、ハーブに宿根草、果樹と、一回りするうちにあれもこれも欲しくなってしまいます。これまで、どれだけ買っても無駄遣いにはならないと自分を納得させられる聖域は本ぐらいでしたが、それに植物が加わりつつあるような気がしているので、少し自戒しなければいけないかもしれません。
さて、帰ってすぐにレタスの苗を植えるべく、土を耕し始めます。肥料や堆肥、有機石灰をすき込んでいると、ころんとひとつオニグルミが出てきました。これはもしや!
秋の終わりに畑を片付けた時にはありませんでしたから、冬の間にエゾリスが埋めたのでしょうか。そう言えば、雪の上にリスの足跡を何度か見かけていました。他の場所にも、誰かが土を掘り返したような跡があったので、もしかしてそこにも埋まっていたのでしょうか?もしくはこのクルミを埋めた場所を間違えて掘り返そうとしたのでしょうか?なんだか、いろいろな記憶と推測をつなげてみたら、ちょっと可笑しくなりました。
埋める場所はどうやって決めるのでしょう?我が家の畑を選んでもらってちょっと嬉しい気持ちになり、そのうち掘り出されずに忘れられたクルミから、芽が出てくるかもしれないと想像したら、未来がまた楽しみにもなります。
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